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経団連の調査結果10年分から見えてくる大企業の新卒評価のポイント

経団連は毎年、会員企業に「新卒採用に関するアンケート調査」を実施して、新卒採用について様々な点を聞いています。

その中には「新卒者の選考にあたって特に重視した点」として20項目ほどの選択肢の中から5つを選ぶという質問もあります。

この質問は2019年卒の採用まで10年以上にわたって実施されており、その回答結果やこれまでの推移を見ることで、大企業が新卒者の評価で重視している点が浮かび上がってきます。


長年変わらない上位5項目


重視する企業が多い順に項目を見ると下記のような結果となっています。
※(%)は2019年までの10年間の回答率平均値(6位と9位の項目は2016年から追加されたため4年間の平均値)

1位:コミュニケーション能力(83%)
2位:主体性(62%)
3位:チャレンジ精神(51%)
4位:協調性(49%)
5位:誠実性(41%)
6位:ストレス耐性(35%)
7位:責任感(26%)
8位:論理性(24%)
9位:課題解決力(20%)
10位:ポテンシャル(19%)
11位:リーダーシップ(17%)
12位:柔軟性(15%)
13位:専門性(14%)
14位:創造性(13%)
15位:信頼性(13%)
16位:一般常識(8%)
17位:語学力(6%)
18位:学業成績(5%)
19位:その他(4%)
20位:留学経験(1%)

これらのうち、1位の「コミュニケーション能力」と2位の「主体性」は10年間不動の1・2位であり、重視する企業の割合が1位は8割以上、2位は6割以上という点も変っていません。

また3位から5位までの項目も、調査年度によって順位の上下はあっても3項目とも常に上位5位に入っています。

従って1位から5位までの5項目は、大企業を志望する場合は必須の重要評価項目と考えて、面接でアピールできる準備を怠らない方が良さそうです。

ベスト5以外で気になる項目


6位の「ストレス耐性」と9位の「課題解決力」に関しては、重視する企業の割合はさほど多くないように見えますが、2016年の調査から新たに追加された項目であり、そのことは重視する企業が多くなってきたことを表すものと考えられます。

ストレス耐性を評価するために、かつてのような「圧迫面接」をする企業はあまり無いと思われますが、面接ではストレス耐性や課題解決力を発揮した体験談などを聞かれる可能性は十分あると考えられます。

なお「リーダーシップ」を重視する企業が2割にも満たない点には意外な印象を持たれる方も少なくないかと思われます。

これは、組織に必要なのはリーダー型人材ばかりではないことを考えれば自然な結果とも考えられます。一方で「協調性」を重視する企業が倍以上の50%近くいることと併せて考えると、リーダーシップよりも組織力を重視する日本型企業風土の表れと見ることもできるかもしれません。

いずれにしてもこうした調査結果を見る限りでは、「リーダーシップ」を発揮した経験が無くても、グループディスカッションなどでリーダーシップを発揮する自信が無くても、そんなに気にすることは無さそうです。

リーダーシップをアピールできなくても、特に上位5番以内に入っているいずれかの項目を「強み」として効果的にアピールできれば、企業に評価される可能性は十分あります。

その際には、いわゆる「ガクチカ」として具体的なエピソードを伴ったアピールができるように準備することが重要です。

企業が重視する項目の10年間の推移を見ても、ほとんどの項目に目立った変化は見られません。唯一「ポテンシャル」を重視する企業が、10年前は25%ほどあったのが最近では半分ほどに減っているのが目につきます。このことは「印象」で評価する傾向から、ガクチカなどに見られる行動・活動に基づいて具体的な能力・強みを評価する傾向に変ってきたことを表しているとも考えられます。

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