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医薬品業界のバーチャル化進む/ 製薬会社で営業所の集約・廃止の動き活発化

従来、製薬業界の営業活動と言えば、各社のMR(医薬情報担当者)が様々な工夫を凝らして少しでも長く医師との面談時間を作り出すことを競ってきました。

しかしコロナ禍によって、MRは医療機関を訪問して医師と面談すること自体ができなくなってしまいました。


それまでも、エムスリー社の「MR君」のようなWebによる医薬品情報の提供やWebマーケティングが普及してきていたことも手伝って、コロナ禍を契機に製薬業界の営業・マーケティング活動は一気にオンライン化が進むことになりました。

こうした環境の劇的な変化の下で、従来から生産性の面で問題意識が持たれていたMRの営業活動に対する見直しも進み始め、営業所の集約・廃止といった組織体制の大胆な見直しへとつながり始めました。

たとえばアステラス製薬では、2022年4月からそれまで全国に119カ所あった営業所を全廃し、各都道府県に原則として1か所の「コミュニケーションオフィス」を置く形へと営業組織を大幅に変えました。

また日本経済新聞社の報道によれば、アストラゼネカ社も全国67カ所の営業所を廃止し、かわりにメタバースに設けたバーチャルオフィスで地域や部署に関係なく情報交換ができる体制を整えたとのことです。

製薬会社のMRは、業績の安定性と高給が魅力の一方、長時間労働や不規則な就業時間、頻繁な転勤などによって、特に女性にとっては長く働くのが難しいとも言われていました。

しかし、コロナ禍を契機にMRの活動実態は劇的に変化してきており、特に女性にとっては長期勤務がしやすくなってきたと言えそうです。

ただ、競合する製薬会社どうしの営業活動の激しさ自体は従来と変わらず、いかに医師の役に立つ情報提供をしていくかという点で、MRという仕事の難しさは従来よりも増しているとも考えられますので、MRを目指す方はそうした点も留意の上、業界研究や企業研究を進めていくことが望まれます。

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